コロナウイルスによるWork From Homeや学校が休みになる中で入荷困難となっているFire TVは、アマゾンが販売するテレビのHDMI端子に差し込むだけで動画配信サービスが利用できるストリーミング・メディア・デバイス。
プライムビデオとYouTubeを見るだけでなく、より快適に使える知られていない機能がたくさん実装されています。ただ、パッケージを開けても設定方法の紙が1枚入っているだけで、使い方や機能は実際に使ってみたりAmazonのサイトで調べて知るしかありません。
知らないものを調べるのも大変なので、YouTube動画から知られていない機能、隠された機能などをご紹介します。
Fire TV Stick 隠された機能10
10 Hidden Amazon Future & Settingという動画です。
#1: スマホをFire TVのキーボードとして使う
ぱっと見はわかりやすいものの超絶に使いにくいのが、Fire TV内のソフトウェアキーボードです。あ〜んが並んでいるのですが、文字数が多い上に一文字づつ選んでいくのが時間がかかる。その上、英語カナ混じりの入力すると切り替えがめんどくさいと非常につらいしろものです。
この文字入力を改善できるのが、Fire TVのスマホアプリです。iPhoneのアップストアやGoogleのGoogle PlayでFire TVと検索するとダウンロードできます。
Amazonからリリースされている純正・公式のスマホアプリなのですが、真面目に作っているとは思えないひどいものです。Fire TV本体がとても使いやすいだけに気が狂いそうになりますが、このアプリを入力支援だけと割り切って利用すると使いやすいです。
アプリの右上にキーボードマークがあるので、それを押すといつものスマホの入力を利用できます。リモコンでカチカチ選ぶより、圧倒的に早いです。
#2 USBポートを増やす
Fire TVにはマイクロUSBの端子があって、通常は電源をつなげたり、有線LANに接続するコネクタとして利用します。
このマイクロUSBを通常のUSBとマイクロUSBの2つに分岐させるケーブルがあります。このケーブルを利用すれば、USBにハードディスクやSDカードリーダーを追加で接続することができるので、パソコンに蓄積していた動画やカメラで撮った写真などをFire TVで一元管理して視聴することができます。
このようなケーブルはアマゾンで「マイクロUSB、変換、3in1」などと検索すると、700〜1500円程度でたくさん見つかります。できるだけ評価の良さそうなもの(10件以上のレビューがある、星5だけでなく星4−2がついている)を選びましょう。
接続したUSBドライブのファイルは無料のFile Managerアプリで見ることができます。動画を再生するにはこちらも無料のVLC for Fire TVをFire TVにインストールします。
さらに、マイクロUSBをUSBに変換するケーブルを利用すれば、電源ケーブルをはい回す必要なく電源を確保することもできます。
最近のテレビにはUSBのポートがあるので、そこにつなげばテレビの裏側だけでFire TVとそのケーブルが処理できます。配線がすくなくなるのは見た目も綺麗ですし、ほこり対策を考えても電源タップより安全です。
こちらもアマゾンで「マイクロUSB Fire TV」などと検索すると2000円程度の商品がたくさん見つかると思います。
#3 ワイヤレスのヘッドホンを接続する
仕事から帰ってきて深夜に好きな海外ドラマの続きを見ようと再生したら家族からうるさいと文句を言われた・・好きなドラマぐらい好きな音量でみたいのにという方に心強い味方がヘッドホンです。
イヤホンジャックでケーブルでつないでるとちょっと冷蔵庫にビールを追加しにいくときにも外さなければいけません。そこでありがたいのがBluetoothでワイヤレスで接続できるヘッドホンです。Bluetoohに対応していないテレビもまだある中で、Fire TVは対応しています。
ホーム画面の上部メニューから「設定」を選び、「コントローラーとBluetooth端末」を押して、「その他のBluetooth端末」を選択すればBluetooth対応のヘッドホンを設定することができます。
① Fire TVのホーム画面で「設定」をクリック
② 「コントローラーとBluetooth端末」をクリック
③ 「その他のBluetooth端末」をクリック
④ 「新しいBluetooth端末」をクリック
⑤ ヘッドホン側のペアリングのボタンを押して認識されるのを待つ
Bluetooth対応のヘッドホンは数千円の初級機から数万円のハイエンドまでありますが、5000円程度のものでもかなりの臨場感を感じます。私はJBLのものを使っています。
よりお求めやす価格の中華製でもJBLやSONYよりも音質が良いと言われているものもあるようなので、根気よくレビューをみていけば2000円ぐらいで購入できます。
#4 ミラーリング(アンドロイド端末限定)
2015年以降に発売されたシャープAQOS、OPPO、HUAWEIなどのアンドロイドを搭載したスマホを利用している場合は、Fire TVを使ってスマホの画面をテレビに表示することができます(iPhoneの場合は別途AirReciverという有償アプリを導入する必要があります)。
Fire TVのホーム画面から「設定」を選択、「ディスプレイとサウンド」を選び、「ディスプレイのミラーリング」を選びます。もしくは、いつでもいいのでリモコンのホームボタンを長押しすると、画面上に「ミラーリング」が表示されるので、簡単に選択できます。
次に、スマホをWi-Fiに接続している状態で、スマホのディスプレイ設定から「ワイヤレスディスプレイ」を選択するとFire TVが選択肢に表示されるので選択します。
① Fire TVのリモコンのホームボタンを長押し
② 「ディスプレイのミラーリング」をクリック
③ アンドロイドスマホの設定画面からディスプレイの設定を選ぶ
④ ワイヤレスディスプレイやキャストを選ぶ、Fire TVが選択肢に出るのでクリック
うまくいかない場合は、スマホが携帯電波ではなくWi-Fiにつながっていることを再確認。それでも動かなければ、Fire TVのバージョンアップ、アンドロイドOSのバージョンアップをしてください。それでも反応しないということは、対応していないということで諦めましょう。
同じようにWindowsのパソコンやタブレットも接続することができます。
#5 Fire TVリモコンでテレビをコントロール
HDMI CECというとまた新しい話に聞こえますが、ブラビアリンク、ビエラリンクなどテレビメーカー各社がテレビとDVDが接続されて便利になると言っている機能は、HDMI CEC(Consumer Electronic Control)を自社のブランド名でよんでいるだけです。
Fire TVにも搭載されているので、Fire TVのリモコンでテレビのオン・オフ、音量などをコントロールできるのはHDMI CECという機能を利用しているからになります。デフォルトでオンになっているのですが、利用できないという方は、以下の設定を確認してみてください。
①Fire TVホームの「設定」から「ディスプレイとサウンド」を選ぶと「HDMI CEC端末制御」が「オン」になっていることを確認
②テレビの設定にある「リンクによる外部機器の制御」「HDMI電源連動」などの機能をオンにします。テレビによって呼び方が違うので、メーカー名とHDMI CECで検索すると設定方法が確認できます。
HDMI CECというのは機器が相互に使えるようになるので、Fire TVのリモコンでテレビを使うだけでなく、テレビのリモコンでFire TVをコントロールすることもできます。Fire TVのリモコンは小さくてよいのですが、なくしたり、壊れたりすることもありますが、リモコン単体は2980円という超高価格で販売していて、とても購入する気にはなりません。
ビエラリンク・ブラビアリンクなどHDMI CECに対応したテレビのリモコンについている上下左右に動かせる十字キーと決定キーでFire TVが操作できます。すべてのテレビのリモコンが対応しているわけではないですが、まず試してみることをおすすめします。
YouTubeの広告を表示しないようにする
2019年にAmazonとGoogleが和解してYouTubeがFire TV上の公式アプリとしてもどってきましたが、同時にもどってきたのが広告です。YouTubeでビデオを放送するたびにそこそこの数の広告が差し込まれます。
広告のおかげで無料で観れるのはわかっていてもうざったい。特に子供が使うことも多いFire TVでへんな広告が流れるのは避けたいものです。
アプリを検索しても広告をブロックするソフトはアマゾンのアプリストアにはないので、すこし手間をかけて導入する必要があります。アメリカではBlokadaがFire TVに最適な広告ブロックのアプリとして紹介されていることが多いです。
ステップ① アマゾン・アプリストア以外からのダウンロードを許可
Fire TVはGoogleのAndroidがベースになっていますが、Google PlayではなくAmazonのアプリストアに登録されたアプリだけを利用するように設計されています。Blokadaがダウンロード・インストールできるようにするには、Amazonのアプリストア以外からもできるように設定する必要があります。設定は難しくなく、
①ホームの「設定」から「My Fire TV」、そして「開発者オプション」を選ぶ
②「ADBデバッグ」をオンにする
③「不明ソースからのアプリ」をオンにすると、不具合が生じる可能性があるというメッセージがでますが、気にせずに「オン」を選びます。
ステップ② ダウンローダーのインストール
Fire TVはGoogle Playから直接アプリをダウンロードする仕組みをもっていないため、まずは広告ブロックアプリをダウンロードできるようにDownloaderというアプリをインストールします。このソフトがなくてもややこしいコマンドを打ち込んだり、パソコンから操作できるようですが、Downloaderを使って比較的ラクにアプリを導入できます。
① ホームから「検索」を選ぶ
② Downloaderと入力していくと下にDownloaderという候補がでてくるので、それを選ぶとDownloaderアプリの画面へ移動します
③ ダンロードというボタンを押すと、ダウンロードとインストールがはじまります。
ステップ③ DownloaderでBlokadaをダウンロード
インストールしたDownloaderでGoogle PlayからBlokadaをダウンロード・インストールします。Downloaderでは対象のアプリのURLを入力する必要があるのですが、長いURLをFire TVの文字入力で入れるのはとてもとても苦痛です。
ここで大活躍するのが、裏技#1で紹介したFire TVのアプリをキーボードとして使う方法です。文字入力はかんたんだし、コピペもできるので、本当にラクになります。
① Downloaderの 「https://」という入力項目にカーソルをあわせてクリック
② 「blokada.org」と入力してクリック
③ 赤い○を十字キーで操作して画面上の「Menu」を選択、「DOWNLOAD」を選択
④ いくつかのバージョンへのリンクが表示されるので、一番上の最新のバージョンをクリック
⑥ ダウンロードが自動的に開始されるので少し待つ、その後現れた画面で「Install」を選ぶ
⑦ 成功と出たら、「完了」を選んでその後の画面で「DELETE」を選ぶ
ステップ④ Blokadaの設定
これまでの手順に比べるとBlokadaの設定はとてもシンプルにON/OFFを選ぶだけになります。基本的にはBlokadaを立ち上げて、Activateを押せばいいだけです。
① ホームの最近開いたアプリに並んでいる「Blokada」を押して起動
② Blokada is deactivatedという部分をクリックすると、Activateされるのか確認されるので「OK」を押す
③ 画面に「Blokada is activated」と表示されれば広告防止になっています
コメント